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2021.9.30

【コラム】飲食店の内装工事|いま、テイクアウト専門店が選ばれる理由


いま飲食店を中心とする「店舗の内装工事」がより一層注目されていることをご存知でしょうか?

令和3年度の国土交通省の調査「建設工事受注動態統計調査報告」によると、
令和3年の民間企業からの受注工事の受注高は、令和2年4月より2か月ごとに約9兆、11兆287億、11兆306億、12兆682億…と増加しており、オフィスや店舗の工事需要が高まっていることが明らかになっています。

日本店舗内装でも飲食店を中心に多くのお客様にお問合せをいただきますが、中でも「内装工事をしようかなと考えているけれど、何をしたらいいのか明確でない。」と悩んでいるオーナー様のお声を耳にすることがあります。そこで今回は、将来内装工事を考えているがまだ目的が明確でないというオーナー様に向けて、内装工事を行う目的例とそのメリットを紹介していきます。

飲食店が内装工事をするパターンとは?

レストランのテーブル

まず、はじめに飲食店が内装工事を行う目的について紹介します。

最近の傾向では「新型コロナウイルスの影響」により内装工事を検討する人が多くなりました。
皆さんもご存知の通り、2020年緊急事態宣言が発令した頃から、飲食店内のコロナウイルス感染予防対策が重要視されはじめ、多くの店舗が営業中の店内環境を見直すようになりましたよね。
長らく飲食業界を悩ますコロナ渦ですが、そこを逆手にとって飲食店の内装工事を行ったという事例があります。

テイクアウト専門店の開業・移行

それは、テイクアウト専門店の開業工事です。

コロナ渦の影響により飲食業界では「テイクアウト専門店」をオープンする店舗が数多くみられるようになりました。

関西の飲食業界専門のWEB広告・コンサルタント事業を展開する株式会社PPRのしらべによると、約3000件以上の飲食店のうち、2020~2021年の期間でテイクアウトあるいはデリバリーなどの非対面事業を導入し始めたクライアントは、約2/3を占めていたことが明らかになっています。例えば、もともと肉バルの店が、サンドイッチとタピオカのテイクアウト専門店をはじめたり、焼肉店がビビンパ専門店をはじめたりという事例があるとのこと。

酒類提供の自粛や時短営業が求められたため、通常とは別の切り口で店舗経営をしていく必要があったためといえるでしょう。

なぜテイクアウト専門店なのか?①ニーズが高い

お洒落なカフェ

そんな外的要因のほか、テイクアウト専門店の店舗工事が良いとされる理由は主に2つあります。
1つはシンプルに「ユーザーのニーズが高いから」です。

2021年、飲食店への時短営業の要請により以前のように外食することが厳しくなったいま、家でもお店の味を楽しめる「テイクアウト」の利便性を魅力に感じている消費者が多くなりました。
消費者参加型 覆面調査・ミステリーショッパーサービス「ファンくる」を運営する株式会社ROIが、2021年3月16日~19日に実施した「テイクアウトについての意識調査」(※有効回答数1000名)によると、以下のような結果が明らかになりました。

■テイクアウトについての意識にまつわるインターネット調査

1:89%の人がコロナ禍でテイクアウトを利用したことがある。
2:62%の人がテイクアウトを継続利用したい。緊急事態宣言前より14%増加。
3:月1回以上テイクアウトを利用する人は24%。週に1回以上利用する人も。
4:家族と一緒に食べる人が61%。1人での利用も20%と多く、20代は彼氏彼女との利用も。
5:利用頻度が一番高い時間は17時以降が40%、11時~15時も39%とほぼ同率。
6:一番利用する店舗のジャンルは1位ファーストフード、2位お弁当専門店、3位お寿司専門店。

PR TIMES(株式会社ROI)テイクアウトについての意識調査 より引用


調査対象のうちコロナウイルスの影響により、なんと9割の人々が飲食店のテイクアウトサービスを利用しているということがわかりました。
つまり、上記の結果は、世間の人々の多くが、いまテイクアウトに注目しており今後も需要が高くなる見込みがあるということ。
これまで「飲食店」といえば外食の場という印象が強かったものの、これからの飲食業界においてはテイクアウトの可能性がより大きくなることを示唆しているといえるでしょう。


また、先日筆者自身が行った大阪市内で働く20~30代のビジネスマンの個別インタビューでも

・「忙しく時間がないときもお店の美味しい料理を食べられるので助かる。」
・「お持ち帰りの料理で自宅飲みすることが楽しいと思うようになった。」
・「テイクアウトには特化した店が多く、専門店が増えたことが嬉しい。」

など、テイクアウトの経験を経て新たな食の楽しみ方を見つけたという人々の声が多くみうけられました。

コロナ渦がきっかけではありますが、これからもテイクアウトニーズは継続するで可能性を大いに秘めていることがわかります。

なぜテイクアウト専門店なのか?②固定費が安い

おしゃれなカフェ

そして2つめの理由には「固定費が安く済むから」という点があげられます。

たとえば、テイクアウト専門店やデリバリー専門店だと

・客席を用意しなくてもよい
・店舗の面積が小さくてもよい
・光熱費や家賃がおさえられる

というように、工事費だけでなくオープン後の固定費も抑えられる利点があります。
少ない人数で営業できるので「人件費」がかからず『規模や客席数に関わらず、売上を伸ばせる』ことも魅力の1つ。



2020年、大阪市内でテイクアウト専門店をオープンしたとある飲食店オーナーHさんは、

「テイクアウト専門店は、必要最低限の工事で済んだのも有難かった。
最初は不安が多かったけれどリスクが比較的少ないという面で踏み切りやすかった。」

「いまの飲食業界を生き残るにはテイクアウトやデリバリー事業との両立は欠かせない。
今回のコロナを通して、何が起こるか分からないということが身に染みて分かった。リスクヘッジは常に行っておくべき。」

と、当時の心境に加え、様々な切り口で経営を行うことの重要性を述べてくださいました。

今後の飲食店が持つべきアイデア「テイクアウト」


以上、飲食店が内装工事をする目的を「テイクアウト専門店の開業」の事例に沿って紹介していきました。

テイクアウト専門店のメリットは「ユーザーのニーズが高く、比較的安い費用で始められる」こと。そして、これからの時代、飲食店が経営を続けるにあたって念頭に置いておきたいエッセンスであることがわかりました。

いま、コロナ渦という時代の変化を目の当たりにして、飲食店の内装リニューアル工事や、イートイン型の店舗からテイクアウト専門店へ転換、デリバリー向けの厨房設備への見直しなど、様々な目的で改装工事をお考えの飲食店オーナーがいらっしゃると思います。

しかし、何をしていくのが最適なのか分からない…という悩みを解決する一端の参考として、今回の記事を活用いただければと思います。

飲食店の内装工事をするなら読みたいオススメコラム3選

珈琲とペン

ところで、みなさんは飲食店の内装工事にはどのくらいの費用がかかるのかご存知でしょうか?
実際に店舗内装を進めていきたいとお考えの飲食店オーナーには、以下の記事もおすすめです。
いざ内装工事をするにあたって、損をしないためにも知っておきたい費用の相場や必要な手順などを紹介していますのでぜひ参考にしてみてくださいね。

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